マッキンゼー・ジャパンにいた頃、コミュニケーション・スペシャリストを対象としたグローバルトレーニングがありました。

研修の最後には、全員が「パフォーマンス」を披露することになっていて、私は「氷雨」を歌いました。

ただし、ちょっとした仕掛けを入れて。

日本語の歌詞を1行歌ったら、次にその英訳を歌う、というスタイルです!

私が特に気に入っていたのは、この部分。

🎶「傘がないわけじゃないけれど、帰りたくない」🎶
(It’s not that I don’t have an umbrella, I just don’t want to go home…)

これが、かなりウケました!🤣

単に「面白かった」からというだけではありません。

海外から参加していた同僚たちに、日本ならではのコミュニケーションにまつわる背景を紹介できたからです。

そこで私は、マッキンゼー・ジャパンのオフィスで、論理的思考や問題解決のために使っていたフレームワークについて話しました。

そして実は、このフレームワークは、コミュニケーションを構造化するうえでもとても役立つのです。

「これって皆さんにシェアしてもいいのかな?」と思ったのですが、Googleで検索してみたら簡単に見つかったので、どうやらそんなに秘密でもなさそうです😎

そのフレームワークが、こちら。

空(Sora)— Sky

これは「状況」です。

会話に参加している全員が共通認識として確認できる、事実やデータのことです。

雨(Ame)— Rain

これは「問題」です。

状況を踏まえて考えるべき、分析や予測のことです。

傘(Kasa)— Umbrella

これは「解決策」です。

説明した状況と問題から、論理的に導き出される決断や行動です。

たとえば、こんなふうに使えます。

☁️ 空(Sky)

グローバルなビジネスの会議やプレゼンテーションで、明確かつ自信を持って話すことは、自分のアイデアをきちんと伝え、ポジティブな印象を与えるために欠かせません。

🌧 雨(Rain)

でも、日本で育った人は、謙虚さや調和を大切にする文化の中で育っていることが多く、「自分から声を上げる」ことに慣れていないかもしれません。

しかも、それを英語でやらなければならないとなると、さらに難しくなります。

そして、もし女性であれば、男性中心の環境の中で効果的にコミュニケーションを取るという、もう一つのハードルに直面することもあります。

その結果、何も言わずに黙ってしまったり、一生懸命言葉を絞り出しても、肝心のメッセージが相手に届かなかったりするのです。

☂️ 傘(Umbrella)

必要なのは、ただ「我慢」して頑張り続けることでも、今やっていることをもっと一生懸命やることでもありません。

こうした複雑な状況に対応するには、3つの異なるアプローチが必要です。

  1. Contextual Mindset — 文脈を踏まえたマインドセット
    文化的な違い、言語の壁、そしてジェンダーによる影響を考慮した思考
  2. Intentional Skills — 意図的なスキル
    目の前の相手や状況に合わせた、内容・ボディランゲージ・声の使い方
  3. Guided Practice — 専門家のガイダンスによる実践

「練習は完璧を作る」と言われますが、間違ったやり方を練習し続ければ、完璧に間違ったやり方が身についてしまいます。だからこそ、専門家の指導のもとで練習することが大切です

これこそが、新プログラム CLEAR MESSAGE, CONFIDENT VOICE の目指すところです。

どういうことか、伝わりましたか?

(はい、ここでさりげなく新プログラムを紹介してみました😎)

この「空・雨・傘」の構造は、特に、聞き手が最初は自分の提案する解決策に抵抗を感じる可能性がある場合に、とても役立ちます。

いきなり「結論」から入ってしまうと、相手に受け入れてもらえない可能性があるからです。

また、聞き手が、これから紹介する解決策についてあまり背景知識を持っていない場合にも効果的です。

ぜひ今週、皆さん自身のコミュニケーションの中で、この「空・雨・傘」のフレームワークを使ってみてください。

実際に使ってみたら、どんな変化があったか、ぜひ教えてくださいね!

ご興味をお持ちの方へ…

CLEAR MESSAGE, CONFIDENT VOICE

限られた時間で、確かな成果につなげる6週間のオンライン・グループプログラム