ちょっと想像してみて下さいね。
小さな子供が泣きじゃくって何かを指さしています。
理解してあげようと、母親が「どうしたの?ちゃんと説明して」と言っても、泣きじゃくった子供の手は揺れ動くばかりで何を指さしているのかさっぱり分かりません。
今日はそんな情景を思い浮かべながら、読み進めて下さい。
私は過去に6年間、東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラムでプレゼンスキルを教えてきましたが、主催者からのリクエストで、ある一つのtipsを強調して教えるように言われていました。
そのtipsとは:
「プレゼンでレーザーポインターは使わないように」でした。
なぜ?と思うかもしれません。
プレゼンでポインターを使う人はたくさんいます。オンラインミーティングでも、カーソルや赤い点をスライドの上で動き回しながら話す人はよくいますよね。
ポインターを使うことでプレゼンが分かりやすくなる。
そう思っているのかもしれません。
しかし、レーザーポインターを使うと次のような3つのデメリットがあります:
- 聴き手が疲れる – 聴き手は指し示した先の「赤い点」を探し、追いかけなければなりません。その結果、目が疲れ、中には気分が悪くなる人も!
- 緊張しているのが伝わる – 緊張していると手の震えがポインターを通じて聴き手に伝わります!
- 怠ける – レーザーポインターに頼り過ぎると、効果的なデザインや伝達方法を考えることなく、スライドにどんどん情報を詰め込まうなんてことも
30年にわたる私のキャリアの中で、話し手の多くは、メッセージやスライドを聴き手に理解しやすいものにすることよりも、たくさんの情報や答えを詰め込むことを重視する傾向があることが分かりました。
企業の人事チームからは、グローバルのトップマネジメントが、スタッフが混乱したパワーポイントや不明瞭なメッセージをプレゼンテーションに盛り込んでくることに不満を感じているという問い合わせをよく受けます。
でも実は、たったいくつかの秘訣を知るだけで、仕事人としてのプロフェッショナリズム、説得力をも飛躍的に向上させることができてしまうのです(もちろんレイザーポインターともおさらば!)
Sasuga! Podcast Episode 178では次のことについてお話しします:
- 聴き手を混乱させることなくプレゼンに引き込む – スライドを活用するための3ステップ
- 「ビジー」なスライドが単に「ビジー」だけではない理由
- 対面でもオンラインでも、スライドを使ったプレゼンが、より明確かつ自信が持てるお役立ち英語フレーズ
Enjoy!
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